ご挨拶

あいさつ

 第42回日本妊娠高血圧学会学術集会は、2022年10月29日(土)、30日(日)に東京都中央区の日本橋コングレスクエアを現地会場として開催いたします。

 新型コロナウイルス感染症は、2019年12月に中国で初めて報告され、今もなお世界的な流行を見せています。それによって、国内外の学会は、延期や中止を余儀なくされ、たとえ開催にこぎつけても、Web形式を含む開催が必須のものとなりつつあります。一方、対面での交流の重要性も改めて認識しております。本学術集会は、密を避けるなど感染対策を徹底したうえで、Web開催を基本として一部のプログラムを現地開催(およびライブ配信)のハイブリッドで開催させていただく予定です。有意義な会になるよう、総力をあげて取り組んで参ります。

 本学術集会の概要としては、「妊娠高血圧症候群(HDP)」を中心とするのはもちろんのこと、HDP発症予防のためのプレコンセプションケア、次の妊娠でのHDP回避のためのインターコンセプションケア、HDP経験女性の生涯にわたるポストコンセプションケアなど、周産期を中心とした女性の生涯にわたる医療をテーマに、特別講演やシンポジウムを企画していきたいと考えています。

 また、産科医、内科医、助産師、看護師、栄養士、薬剤師等が患者さん自身と共にチームを形成して、HDPに関連する種々の医療問題に対峙していく出発点として、第1回市民公開講座の開催も考えています。新型コロナウイルス感染症がもたらしたNew normalな生活様式は、オンラインでは決して成立しえない妊娠・出産といった人生イベントに対する価値を、人々に再認識させました。今後HDPに対する社会の関心は、さらに高まっていくでしょう。本学術集会を通じて、HDP診療・研究にかかわる全ての人々の知見が深まるよう、最適な場を提供する所存であります。

 東京日本橋では、2040年を目指して首都高の高架撤去事業が開始しております。周辺の建物の改築も進んでおり、新しい日本橋への移り変わりを楽しんでいただけると思います。この機会に皆様お誘い合わせのうえ、是非ともお越しくださいますようお願い申し上げます。

東京女子医科大学 内科学講座
教授・基幹分野長 市原淳弘

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